冬場の倉庫作業は、冷え込みが激しく過酷な環境になりがちです。そのような厳しい環境で従業員の快適性を保つには、適切な寒さ対策が必須となります。今回は、「倉庫の寒さ対策」をテーマにおすすめの防寒グッズや暖房器具をご紹介します。
倉庫の寒さ対策を怠るリスク
倉庫の寒さ対策を怠ることのリスクとして、「健康被害」「生産性の低下」「人材流出」という3つのことが挙げられます
まず挙げられるのが、健康被害です。寒さの中で作業を続けると、体温が低下しやすくなり、免疫力が弱まります。そうすると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるだけでなく、腰痛や関節痛といった慢性的な症状を引き起こすこともあるでしょう。また、手足が冷えると血流が悪くなり、指先の感覚が鈍くなることで作業の精度が落ち、注意力の低下を招くため、作業ミスや事故が発生するリスクが高まります。倉庫内での作業は重機や重量物を扱うことも多く、ケガや重大な事故が起こる危険性も無視できません。
次に、生産性の低下です。寒い環境で働くことは集中力を奪い、作業効率の低下につながります。寒さで体がこわばり、動作が遅くなったり、ミスを繰り返してしまうと、作業時間が長引き、全体的な業務の進行が遅れる恐れがあります。
最後に挙げられるリスクが従業員の離職率の上昇です。過酷な寒さの中で作業を続けることは、精神的な負担も大きく、労働環境に対する不満を持つ従業員も現れるでしょう。長時間、寒さにさらされて、「この環境では仕事を続けられない」と感じる従業員が増えると、結果的に人材流出につながってしまいます。
【個人向け】倉庫の寒さ対策
個人でできる倉庫での寒さ対策として、「防寒着の着用」と「防寒グッズの活用」が挙げられます。
防寒着の着用
倉庫内の寒さに対応するには、保温性に優れた防寒着を着用することが最も手軽で効果的です。
防寒着はただ厚手であれば良いというわけではなく、動きやすさと保温性のバランスが重要となります。
たとえば、吸湿発熱素材を使ったインナーがおすすめです。体から出る汗を吸収し、その湿気を利用して発熱するので、寒い倉庫内でも体を暖かくできます。また、吸湿性や速乾性に優れているため、汗冷えを防ぎ、1日中快適に過ごせるのが特徴です。
上着は、防風性のある軽量の防寒ジャケットが最適です。ジャケットは、外部からの冷たい風をシャットアウトし、体温の放出を防げるからです。軽量であれば、作業中の動きを妨げることもなく、快適に作業を続けられます。また、保温性の高い手袋や靴下を着用することで、指先や足先の感覚を維持し、作業の精度を保てます。
防寒グッズの活用
防寒着と合わせて、効果的な防寒グッズを利用することで、さらに寒さ対策を強化できます。
防寒グッズの代表例はカイロです。カイロをポケットに入れるだけでも、冷えた手をすぐに温められます。
また、貼るタイプのカイロを背中や腰に貼ることで、体全体を効率的に暖められます。カイロの効果は数時間持続するため、長時間の作業でも安心です。
ほかには、ネックウォーマーやレッグウォーマーを利用するのも良いでしょう。首や足首は、体温を保つ上で重要な部位だからです。
ネックウォーマーで首元をしっかりと保温すると、体全体が暖かく感じられ、寒さによるストレスを軽減できます。レッグウォーマーは、足首からふくらはぎまでをしっかりと覆うことができ、冷気を防ぎます。足元の冷えを感じにくくなり、作業中の疲労感も軽減できます。
倉庫全体での寒さ対策
暖房設備の導入
倉庫全体を効率的に暖めるために、最も効果的な手段は適切な暖房設備の導入です。
ただし、倉庫は広い空間であり、天井も高いため、一般的な家庭用エアコンでは、十分な暖房効果を得られません。
さらに、倉庫は従業員や荷物の出入りが頻繁に行われるため、冷気が入りやすく、空間全体を均一に暖めるのが難しい環境です。
そのため、倉庫の寒さ対策としては、能力の高い暖房器具の導入が重要です。
たとえば、業務用の石油ストーブやジェットヒーターは、特定の作業エリアを重点的に暖めるのに適しており、作業員が集まる場所だけを効率的に暖められます。これにより、空間全体を暖めるために過剰なエネルギーを消費することを避け、エネルギーコストの削減にもつながります。
一方で、それらの機器は使用場所や状況によっては制限がかかることもあります。
たとえば、火気厳禁の場所や換気が難しい密閉空間では、石油ストーブやジェットヒーターは適さない場合があります。その場合は、電気式で移動可能なスポットエアコンの活用が有効です。
断熱性能の向上
倉庫全体を暖めるには、断熱性能を向上させることも重要なポイントです。暖房設備があっても断熱性能が低いと、室温を一定に保つことが困難になるからです。
断熱性能を向上させるには、倉庫の壁や天井に断熱材を追加すると良いでしょう。
断熱材を取り付けることで、外部からの冷気を遮断し、内部の温かい空気が外に逃げるのを防ぎます。倉庫の壁や屋根は薄い素材でできていることが多く、外気の影響を受けやすいため、対策が必要です。断熱性能の強化は長期的にみても効率的な寒さ対策といえます。
加えて、断熱材を追加することにより、夏場には冷房効果を高められるので、年間を通して快適な作業環境を作れるようになります。
また、床の冷え対策としてクッションシートを敷くのも効果的です。倉庫の床はコンクリートでできていることが多く、冷たい床が作業員の体温を奪い、作業効率を下げる原因となります。クッションシートは、床から伝わる冷気を軽減するだけでなく、立ち作業をしている従業員の疲れを軽減する効果も期待できます。
倉庫の寒さ対策におすすめの「冷暖砲白サイくん」
倉庫全体の寒さ対策には、個人の防寒対策だけでなく、効率的な暖房設備の導入が不可欠です。暖房設備の中でも特におすすめなのが、移動式エアコン「冷暖砲白サイくん」です。
特徴
業界最大級の10馬力を誇り、遠くまで暖かい風を届けられる点が大きな特徴です。
風速1m/sの風を20m先まで届けられるため、広い倉庫や工場のような空間でも、1台で広い範囲を効率的に暖められます。(オプションのダクトを使用し、効率よく設置することで広い空間でも冷えずに暖めることが可能です)。従来の暖房器具ではカバーできない大規模なスペースでも、「冷暖砲白サイくん」を使えば少ない台数で済むため、エネルギー消費を抑えられるのも魅力です。
また、設置工事が不要で、移動が簡単な点も大きな利点となっています。通常、倉庫や工場に大型の暖房機器を導入する際には、時間やコストがかかる工事が必要なことが多いのですが、「冷暖砲白サイくん」は必要な場所へすぐに移動して設置することが可能です。キャスターがついているため、状況に応じて簡単に場所を変えられる柔軟性もあり、倉庫内でも使い勝手が良いです。
製品詳細
冷房と暖房の両方に対応しているため、1年を通して活躍する製品です。
夏場には冷房、冬場には暖房として使用でき、季節に応じて作業環境を快適に保つことが可能です。
これにより、夏の暑さ対策、冬の寒さ対策のどちらも1台で対応できるので、複数の機器を導入する必要がなくなります。
製品には標準型と回転型の2種類があり、用途や設置場所に応じて選べます。回転型は、吹き出し部分を回転させることで幅を縮め、狭いエレベーターや搬入路でも対応可能な設計になっていて、建物の出入りが制限されている工場や倉庫で便利です。
型式 |
標準型 |
回転型 |
室内機型式 |
SU-E280 |
室外機型式 |
DSAC-SU280 |
寸法(㎜) |
室内機 |
W1690×D780×H1890 |
W1698×D784×H1890(使用時)
W1482×D784×H1890(収納時) |
室外機 |
W1230×D793×H1890 |
W1230×D793×H1890 |
自重(kg) |
426(室内機:186 / 室外機240) |
438(室内機:198 / 室外機240) |
電源(V) |
三相200( 50Hz/60Hz) |
電源コード長さ |
10m |
冷媒 |
R32 |
定格最大能力(kW) |
冷房 |
28.0 |
暖房 |
32.3 |
定格消費電力(kW) |
冷房 |
8.24 |
暖房 |
7.29 |
最大運転電流(A) |
43.2 50A漏電ブレーカー付 |
使用温度範囲(℃) |
冷房 |
湿球温度:15〜23 |
暖房 |
乾球温度:17〜28 |
コンセント形状 |
30A引っ掛け |
冷暖砲白サイくんの製品詳細・お問い合わせはこちら
倉庫の寒さ対策を検討しているなら
倉庫での寒さ対策は、従業員の健康を守り、作業効率を高める上で欠かせません。
その寒さ対策に有効なのが、強力スポットエアコン「冷暖砲白サイくん」です。
購入はもちろん、レンタルも可能なので、コストを抑えたい場合にはレンタルをお選びいただくことも可能です。
倉庫での寒さ対策なら、ぜひ
株式会社大同機械までご連絡ください。