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倉庫のエアコン選定のポイントとおすすめ製品を紹介

2024.06.10
倉庫内に積み立てられた段ボール
毎年のように厳しい夏が続く中、事業所内の暑さ対策はますます重要性を増しています。特に風通しが悪く密閉されてしまう倉庫は、熱気がこもって温度も湿度も高くなる傾向にあるので、積極的な暑さ対策が必要な場所です。
今回は、倉庫でエアコンが必要になる理由と、倉庫用のエアコンを選定する際のポイントについて解説していきます。
 

倉庫のエアコンの必要性

作業員が暑そうに汗をぬぐっている様子
倉庫にエアコンが必要となる理由は、以下3つです。
 
  • 熱中症対策になるから
  • エアコンなら湿度も調整可能になるから
  • 作業効率を向上できるから
それぞれ詳しく解説していきます。
 

熱中症対策になるから

倉庫へのエアコンの導入は、熱中症対策としてはかなり効果的です。
理由の1つとして挙げられるのが、夏の暑さが毎年のように厳しくなっているからです。国土交通省によると、6月から8月の平均気温は年々上がっていることがわかります。年ごとに見ると大きな変動はありながらも、長期的なトレンドとしては上昇傾向で100年あたり1.25℃の割合で上昇しているとしています。(出展:日本の季節平均気温)
さらに倉庫特有の事情もあります。倉庫は屋根や壁が大きく、太陽の日光を受ける面積が一般家屋に比べて大きくなるので、倉庫の外周が常に熱を帯びてしまいます。さらに密閉した空間になりがちなので、風通しが悪く熱が倉庫内にこもってしまうのです。
加えて、搬入される梱包材等も外部から熱を運んできてしまうので、倉庫内にはますます熱がこもります。また、倉庫は天井が高く空間容積も大きいので、大型の扇風機等では効果を発揮できるエリアに限界があります。
このように近年のトレンドと倉庫特有の事情を考えると、従来までの感覚では「夏場といえども十分に耐えられる温度」と考えられたかもしれませんが、今の感覚では倉庫にエアコンを完備することは必須といえるのです。
 

エアコンなら湿度も調整可能になるから

エアコンには温度の調整機能だけでなく、湿度の調整機能もあります。湿度の調整は倉庫の暑さ対策として非常に重要です。なぜなら、熱中症のリスクは温度以上に湿度の影響が大きいからです。
厚生労働省は熱中症リスクを表す暑さ基準としてWBGTという値を定めています。WBGTは湿度、熱環境(日射、輻射)、気温によって定義されていて、室内におけるWBGTの計算式は以下のようになっています。
WBGT値 = 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
湿球温度:濡らしたガーゼを巻いた温度計で測定し、乾球温度との相対的な差で湿度を計算する
黒球温度:銅製の黒い玉の中にある温度計で、輻射熱の影響を測定する
この計算式を簡単に解釈すると、WBGT値、すなわち熱中症リスクは温度以上に湿度の影響が大きいことを示しているのです。
 

作業効率向上できるから

夏場の暑さは、作業効率にも影響を与えます。たとえば、暑さで作業着やヘルメットが不快な状態になると作業に集中できなくなったり、作業ミスや事故につながったりする可能性があります。また、作業環境が悪いと従業員の不満がたまり、離職につながったり、新規雇用が難しくなったりすることにつながるかもしれません。
エアコンを導入して作業環境を改善し、より快適な職場にできると、ミスや離職のリスクを減らし、作業効率を向上することにもつながるでしょう。
このような点でもエアコンを倉庫に導入する意義は大きいことがわかります。
 

倉庫のエアコン選定のポイント

スーツ姿の男性がポイントを説明
倉庫に導入するエアコンを選ぶ際のポイントは、以下5つです。
 
  • エアコンの種類
  • エアコンの能力
  • イニシャルコスト
  • ランニングコスト
  • 設置工事にかかる期間

エアコンの種類

倉庫に設置する代表的なエアコンとしては、天井埋込カセット形、天井吊形などがあります。天井埋込カセット形は本体が天井内に埋め込まれ、吹出口だけ露出しているタイプで、天井吊形はエアコン本体を天井から吊り下げるタイプです。
これらのタイプは空間全体を冷却できるメリットはあるものの、設置工事が複雑でコストも大きくなってしまうところがデメリットです。
一方で床置形のようなタイプを選択すると、床に本体を置くだけなので、簡易な設置工事だけで利用可能になります。
 

エアコンの能力

エアコンの能力とは、冷却するための能力で、馬力やkW等の単位で表されます。倉庫に使われるエアコンだと能力が10kW~50kW程度になり、能力が高いほど単位容積あたりの冷却能力が大きくなります。
 

イニシャルコスト

イニシャルコストは、エアコンの導入にかかるコストで、エアコン本体のコストと設置コストに分けられます。エアコン本体のコストは一般的に能力の高さに比例し、能力の高いものほどコストは高くなります。設置コストは、工事の範囲や期間に比例して大きくなります。大規模な工事が必要となる天井埋込カセット形などは、イニシャルコストが高くなりがちです。一方で床置形のようなタイプだと、簡易な工事で済む場合が多いのでイニシャルコストは節約可能です。
 

ランニングコスト

エアコン本体のランニングコストも、一般的には能力の大きさに比例します。ただし、倉庫の場合は人がいないスペースも多数あるので、人が作業しているところだけをピンポイントで冷却できるようにするとランニングコストを節約可能です。
 

設置工事にかかる期間

設置工事にかかる期間も重要です。設置工事が長引くと、その分だけ倉庫の利用を一部制限されてしまう可能性があるからです。天井埋込カセット形などは長い工期が必要となる一方で、床置形だと短納期で設置可能となります。
 

倉庫におすすめの業務用スポットエアコン

倉庫におすすめの業務用スポットエアコン
「冷暖砲白サイくん」は、ピンポイントで大風量を送れる床置形の業務用スポットエアコンです。
 

冷暖砲白サイくんの特徴

冷暖砲白サイくん」には、以下の特徴があります。
20m先まで届く大風量:最大130m2/minの風を放出可能で、1m/sの風を20m先まで届けられるので、空間の大きな倉庫であってもしっかり冷風を送れます。また、人が作業しているところだけをピンポイントで狙って冷却できるので、一般的なエアコンに比べて設置する台数を少なくできます。その結果、設置にかかる初期費用やランニングコストを削減可能です。
取付・設置が簡単:本体がコンパクトで手軽に移動できるので、一般的なエアコンのように取付の手間がかかりません。また、電気も三相200V(30A)のコンセントに接続するだけでよいので、超強力エアコンでありながら通常のスポットクーラーのように気軽に使えます。倉庫の利用制限期間を最小限におさえて、設置できるところが魅力です。
 

製品詳細


型式 標準型 回転型
室内機型式 SU-E280
室外機型式 DSAC-SU280
寸法(㎜) 室内機 W1690×D780×H1890 W1698×D784×H1890(使用時) W1482×D784×H1890(収納時)
室外機 W1230×D793×H1890 W1230×D793×H1890
自重(kg) 426(室内機:186 / 室外機240) 438(室内機:198 / 室外機240)
電源(V) 三相200( 50Hz/60Hz)
電源コード長さ 10m
冷媒 R32
定格最大能力(kW) 冷房 28.0
暖房 32.3
定格消費電力(kW) 冷房 8.24
暖房 7.29
最大運転電流(A) 43.2 50A漏電ブレーカー付
使用温度範囲(℃) 冷房 湿球温度:15〜23
暖房 乾球温度:17〜28
コンセント形状 コンセント形状 30A引っ掛け30A引っ掛け

冷暖砲白サイくんの製品詳細・お問い合わせはこちら
 

倉庫用のエアコンをお探しなら

スーツ姿の笑顔の女性
毎年のように厳しい猛暑となる夏場の熱中症対策として、倉庫へのエアコン導入の重要性はますます高まっています。このような状況で活躍するのが、大同機械が取り扱うスポットエアコン「冷暖砲白サイくん」です。
「冷暖砲白サイくん」なら、設置が簡単で作業場だけを狙って効率的に冷却できるので、短納期・低コストで職場の暑さ対策が可能となります。
効果的な夏場の熱中症対策をお探しの方は、ぜひ「株式会社大同機械」までご連絡ください。
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