夏場の暑さが年々厳しくなる中、以前に増して工場の暑熱対策の重要度が上がっています。しかし、一般的なオフィスに比べると工場の暑熱対策は実施が難しいという課題もあるでしょう。そこで今回は、工場での熱中症・暑さ対策を考えている方に向けて、最適な対策について解説していきます。
工場の熱中症・暑さ対策の重要性
工場の熱中症・暑さ対策の重要性が高い理由は、熱中症リスクが高いからです。工場には熱中症リスクを高める原因が3つあります。
1つめは、工場には多数の熱発生源があるからです。工場にある多数の生産設備や検査設備は動力源として電気を使うので、駆動するたびに熱を発生させます。工場のあちこちにこのような熱発生源があるので、必然的に工場内の気温は高くなってしまうのです。
2つめは、工場の建物は一般的に熱がこもりやすいからです。工場には窓や入り口が少なく風通しも悪いので、蓄積した熱を逃がすところがありません。熱発生源が多い工場で、しかも広い屋根で大量の太陽光を浴びる状態が続くのに熱が逃げないので、必然的に気温も湿度も高いサウナのようになってしまうのです。
3つめは、工場内での作業そのものの熱中症リスクが高いからです。熱中症リスクは気温と湿度による影響を大きく受けますが、作業強度によっても影響を受けます。たとえば安静時だと気温が30℃程度を超えていても熱中症リスクは高くなりませんが、作業をしている状態だと28℃程度でも熱中症リスクが高くなってしまうのです。
工場では熱中症リスクが一般的な職場環境に比べて高いので、特に熱中症には注意が必要な場所になります。
工場の熱中症・暑さ対策の方法
工場における熱中症・暑さ対策として、個人の対策と工場全体の対策があるので、それぞれ解説していきます。
個人の対策
個人の対策としては、服装やグッズ等での対策、こまめな水分補給での対策、休憩での対策があります。
服装やグッズで大事となるのは、透湿性と通気性のよい服装を着用することです。汗を吸収しやすい素材や、メッシュなどがおすすめです。
こまめな水分補給の目安としては、厚生労働省の「
職場における熱中症予防対策マニュアル」が参考になります。このマニュアルでは、WBGT(※)が基準値を超えている場合は、0.1~0.2%の食塩水か、100㎖あたり40~80mgのナトリウムが含まれたスポーツドリンクなどを20~30分ごとにカップ1~2杯程度摂取することを推奨しています。
(※)熱中症リスクを表す指標
単に休憩するだけでも対策としては有効です。先ほども解説したように、安静時と作業時では作業時の方が熱中症リスクは高くなります。作業時間を減らして安静にする時間を増やすだけでも、体内の水分ロスを防いで熱中症のリスクを低減できるのです。
工場全体の対策
工場全体で実施する対策の代表例は、従業員に対する健康管理・業務管理です。
個々の従業員の疾病状況や作業当日の体調などをこまめにチェックし、担当業務を適切に割り当てることで熱中症リスクを低減できます。また、日々の業務管理では、休憩時間を適切な間隔で設けて、水分補給を積極的に促すことも大事でしょう。
しかし、工場全体の熱中症リスクを抜本的に低減するためには、空調設備(エアコン)の導入が欠かせません。エアコンがあると、熱中症リスクを高める要因となる気温と湿度を下げて、作業環境を大幅に改善できるからです。「工場へのエアコン導入は相当なコスト・期間が必要なのでは?」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。工場にも手軽に導入できるおすすめエアコンがあるからです。
工場の熱中症・暑さ対策にスポットクーラーが効果大
工場の熱中症・暑さ対策におすすめなのが、スポットクーラーです。スポットクーラーなら、工場全体を空調するのではなく作業場をピンポイントで冷却できるので、天井埋込型のエコアンなどに比べて手軽に導入できて、コストも大幅に低減できます。
おすすめのスポットクーラーは、工事現場のために開発された超強力移動式エアコン「
冷暖砲白サイくん」です。
「冷暖砲白サイくん」の特長は、以下4つです。
- 業界最大10馬力が生み出す大風量
- 搬入・搬出がスムーズな構造
- 安心の自動排水装置
- 設置工事が不要
「冷暖砲白サイくん」は業界最大10馬力の能力を持つスポットクーラーで、最大130m3/minの風を放出可能です。1m/sの風を20m先まで届けられ、1台で対応できる広さはたたみ60畳分、約200m2です。面積の広い工場でも従来品よりも少ない台数で効率的に冷やせます。
さらに、搬入や搬出がスムーズな構造になっています。本体はスリムな設計なので奥行きのないロングスパンエレベータでも搬入可能で、室内機・室外機一体型でキャスター付なので、移動もラクラクです。室内機と室外機を分離可能なので、乗用エレベータからの搬出も可能です。
「冷暖砲白サイくん」には自動排水装置がついています。ドレンパンの水量を水位センサでモニタリングし、溜まった水をポンプで自動排水するので、床が濡れる心配はありません。ポンプによって20m先まで排水可能です。万が一水があふれそうになった場合でも、エアコン本体を緊急停止させるので安心です。
面倒な設置工事も不要になります。三相200V(30A)コンセントに繋ぐだけだからです。移設も簡単なので、超強力エアコンでありながら手軽に使えるところも大きな魅力です。
冷房としてだけでなく、暖房としても使えるので、冬場の環境改善ニーズがある事業者様にも最適です。
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工場での熱中症・暑さ対策なら
工場の暑熱対策の重要性は高まっていて、個人単位や企業単位でさまざまな対策が必要とされていますが、抜本的な改善効果を期待できるのがエアコンの設置です。スポットクーラーは、作業場をピンポイントで冷却可能な強力冷風が送れるにもかかわらず、手軽に設置可能で、導入コストも通常のエアコンより大幅に低減できます。工場現場で抜本的な暑熱対策をしたい方は、ぜひ株式会社大同機械までご連絡ください。
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