最近、工場向けにエアコンを導入したいという声が増加しています。その背景には、近年の夏の暑さが以前よりも厳しくなっていることが挙げられます。今回は、工場にエアコン導入が必要な理由と、工場用エアコンを選ぶ際のポイント、おすすめのエアコンについて解説していきます。
工場にエアコンが必要な理由
工場にエアコンが必要となる理由は、職場の安全衛生管理上、工場の暑さ対策が必須であるためです。
近年は夏場の暑さが以前に比べて厳しく、熱中症対策が必須となっています。厚生労働省によると、熱中症により4日以上の休業をする人が年間で1,000人以上いると報告されています。
(出典:
厚生労働省「令和5年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況」)
工場はその構造上の理由から、熱中症リスクが高い場所です。工場の建物は太陽光を受ける面積が通常のビルよりも大きいので、建物の外側が熱を帯びやすくなっています。さらに、工場内は風通しが悪く、熱がこもりやすい状況です。加えて、工場内にある多数の機械設備が熱源となって熱を発生させるので、工場内はますます熱がこもりやすい状況になります。つまり、外から入ってくる熱と内部で生まれる熱が、工場内に高温高湿度の環境を作ってしまうのです。
一方で、工場内では肉体の負荷を伴うさまざまな作業が行われるので、通常のオフィスに比べると熱中症のリスクがより高くなります。実際に厚生労働省のまとめによると、作業時の熱中症リスクは平常時に比べると高く、より低い温度・湿度で熱中症になるとされています。
加えて、暑い中での作業は集中力を欠くことになりがちで、作業中のミスが増えて生産性を落としてしまったり、怪我などの事故を起こしてしまったりする可能性もあります。
このようなことから、工場へのエアコン設置の必要性は年々高まっているのです。
工場向けのエアコンの特徴
工場向けのエアコンとして一般的なのが、天井に埋設して工場内全体を冷却するタイプのエアコンです。工場内全体を冷却することで工場内での温度・湿度を適切にコントロールできるので、熱中症リスクを軽減し作業環境を大きく改善できるようになります。しかし、このような天井に埋設するタイプのエアコンには、いくつかのデメリットがあるのです。
最も大きなデメリットは、導入にかかるコストと工期です。天井にエアコンを埋設しようとすると、天井内にエアコン本体を取り付けたり、電気配線や送風ダクトを設置したりするなどの大掛かりな工事が必要となります。それだけの工事をしようとすると、エアコン本体のコストに加えて工事のために大きな費用が必要となってしまいます。また、工場内の空間全体を冷却するためには大きなエネルギーが必要となるので、その分だけランニングコストも大きくなってしまいます。また、大掛かりな工事になれば、当然その分だけ工期も必要です。
工場用のエアコンの選び方
工場用のエアコンを選ぶ際には、以下の点に留意するとよいでしょう。
- 冷却性能(馬力)の高さ
- 工期の短さ
- コストの安さ
- メンテナンスの簡易さ
それぞれ詳しく解説していきます。
冷却性能(馬力)の高さ
工場用のエアコンではじめに重要となるのが冷却性能(馬力)です。冷却性能(馬力)はkWの単位で表現されます。一般的には馬力が大きければ大きいほど冷却性能は高くなるので、工場のような面積の広い場所で使用するエアコンには一定の馬力が求められます。ただし、馬力の大きさはコストと比例する側面があるので注意が必要です。
工期の短さ
工期の短さも重要です。一般的に工場では、エアコン導入のために操業を止める期間を最小限にしたいからです。また、工期が長くなると、その分だけ工場内の安全配慮に必要な期間も長くなってしまい管理の手間が増える要因にもなります。工期が短くなると、その分だけ導入のコストも安くできるのもメリットです。
コストの安さ
コストの安さも工場のエアコンには重要な要素です。ここでいうコストとは、本体のコスト、工事のコスト、ランニングコストです。本体のコストは一般的に馬力に比例し、工事のコストは工期に反比例します。ランニングコストは、馬力と稼働時間に比例します。つまり、必要最小限の能力で必要な時間だけ稼働できて工期が短くなると、コストを削減できることになるのです。
メンテナンスの簡易さ
工場のエアコンは設置後のメンテナンス性も重要なポイントです。メンテナンスがラクにできると、導入した後の管理の手間を大きく軽減できるからです。
工場におすすめの業務用スポットエアコン
上記のポイントを踏まえると、工場におすすめの業務用スポットエアコンは株式会社大同機械の「冷暖砲(れいだんほう)白サイくん」です。「冷暖砲白サイくん」の特長は、以下4つです。
- 業界最大10馬力が生み出す大風量
- 搬入・搬出がスムーズな構造
- 安心の自動排水装置
- 設置工事が不要
業界最大10馬力が生み出す大風量
「冷暖砲白サイくん」は業界最大10馬力の能力を持つスポットクーラーで、最大130m3/minの風を放出可能です。1m/sの風を20m先まで届けられ、1台で対応できる広さは、なんとたたみ60畳分、約200m2です。
その結果、工場のような広い現場でも、従来のエアコンより少ない台数で効率的に冷やせます。つまりその分だけ、本体コストやランニングコストをおさえられるのです。また、作業しているところだけをピンポイントで狙って冷やせるので、無駄なランニングコストを削減することにも寄与できます。
搬入・搬出作業がスムーズな構造
「冷暖砲白サイくん」は本体がとてもスリムな設計なので、奥行きのないロングスパンエレベータでも搬入可能です。室内機・室外機一体型でキャスターがあるので、移動もラクラクです。室内機と室外機を分離することで乗用エレベータからの搬出も可能になります。設置に手間がかからないという点は、従来型の工場用エアコンにはないメリットと言えるでしょう。
安心の自動排水装置
エアコンのドレンパンの水量を水位センサでモニタリングし、溜まった水をポンプで自動排水するので、床が濡れる心配はありません。ポンプによって20m先まで排水可能です。万が一水があふれそうになった場合でも、エアコン本体を緊急停止させるので安心です。そのため、日々のメンテナンスに手間がかかることもありません。
設置工事が不要
三相200V(30A)コンセントに繋ぐだけなので、面倒で時間のかかる設置工事は不要です。移設も簡単なので、超強力エアコンでありながら手軽に使えます。工事が不要で工期を短くできるだけでなく、作業場の状況やレイアウトにあわせて最適な位置にエアコンを移動できるのです。
「冷暖砲白サイくん」の製品詳細・お問い合わせはこちら
工場にエアコンを導入するなら
「工場にエアコンを導入したい」というニーズは多数ありますが、同時に「エアコン導入のコストと工期を可能な限り少なくしたい」という声をよくいただきます。このようなご要望をお持ちのお客様に最適なのが、少ない台数で狙ったところをピンポイントで冷却できて、設置もラクラクな「
冷暖砲白サイくん」です。
「冷暖砲白サイくん」なら、従来型のエアコンよりもコストや工期をおさえながら工場内にエアコンを導入可能です。「導入コストをもっと安くしたい」というお客様には、レンタルプランもご用意しています。「冷暖砲白サイくん」についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ
「株式会社大同機械」までご連絡ください。エアコンのスペシャリストがお客様のお困りごとを解決いたします。